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菊 |
打ち揚げ花火の中心となる割物の代表的種類。夜空に丸く菊花のような花を描く姿は、まさに光の芸術といえます。中心から外へ広がりながら長く尾を引く事と、どこから見ても丸く見える完全な球形を保っている事が特色で、芯の入ったものは同時に内側に小さな菊をつくります。 |
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牡丹 |
菊と並ぶ割物の代表的種類。中に仕込まれた星が尾を引かず、まっすぐに焔色を出す割物で、中心に芯を持つのが特徴です。通常2色3色と重ねられ、そのたびに芯と花弁の色合いが変わるのが楽しめます。牡丹のバリエーションには、色によって紅牡丹、緑牡丹、五色牡丹などさまざまなものがあります。 |
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冠柳 |
冠柳(カムロ)と呼ばれる種類は、星の発光時間が長く、しだれ柳のように尾を引いて落ちていく姿に特徴があります。これも単発の打ち揚げ花火の代表的な種類ですが、尾を長く引くものだけに、比較的号数の大きな、上空で開くものが多いようです。カムロ菊と呼ばれる、菊がカムロ状に流れ落ちるものや、芯の入ったものなどバリエーションも多彩です。 |
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小割物・型もの |
玉が開いた後で、その玉の中に込められていた小玉がいっせいに開くのが小割物。これも日本の伝統的な花火の一種です。厚い玉皮を破って四方八方に飛び散った星が上空で同時に開くと、夜空に同種類の小さな花火が散りばめられ、大輪の菊とはひと味違った風情が楽しめます。また、型ものと呼ばれる花火は、開いた状態で何かのかたちに見えるように、玉の中の星の配置に工夫をこらしたもので、蝶や土星など多くの種類があります。 |
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